ヤ〇ーニュースを見ていたら、囲碁のプロ棋士が引退して医師になるという記事がありました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190816-00000520-san-cul

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 囲碁の七大タイトルの一つ「碁聖」を獲得したことがある関西棋院所属
の坂井秀至(ひでゆき)八段(46)が、9月1日から長期休場することが16日、分かった。復帰時期は未定という。坂井八段は医師免許を持つ棋士として知られており、今後は医師として働くという。

 坂井八段は兵庫県三田市出身。京都大学医学部を卒業し、平成13年に京大付属病院の医師になることが決まっていたが、同年、28歳で関西棋院にプロ入り申請。世界アマチュア選手権で優勝するなどの実績が認められ、飛付五段でデビューした。

 平成22年に碁聖を獲得。昭和56年に橋本昌二・九段が王座を獲得して以来、関西棋院にとっては29年ぶりのタイトルをもたらした。平成28年には産経プロアマトーナメントで優勝した。

 坂井八段は「近年納得できる内容の碁が打てなくなり、タイトルを目指して取り組むことができなくなった。若い頃に目指した医師の道に進む予定」と話した。
産経新聞8月16日(金) 
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平成13年(2001年)といったら、もう18年も前ですね。18年のブランクを経て46歳から医師として働くとは、なかなか勇気が要ることだと思います。2004年の初期臨床研修の義務化以前に医師免許を取得しているので、医師法
(改正法附則第8条(臨床研修修了医師の登録に係る経過措置)の規定で初期研修を受けていたとみなされるようです。そのため、坂井八段の場合は初期研修を受ける義務はないようです。

わたし自身も含めて、今医師になる人は皆、内科や救急などしっかり研鑽しておくことが、3年目から何科に進むにしてもベースになります。わたしは今もたまに当直業務をしますが、研修を受けておかなかったとしたら、病棟業務など何ともならなかったと思いますね。
坂井八段は研修を受ける義務がないとはいえ、おそらく臨床研修指定病院などで研修を受けるんじゃないかな、と思います。

46歳から臨床デビューというのは結構大変ですが、わたしが医師になった時の年齢よりも若いですし、2年間なんてあっという間に終わります。
トシ喰ってから医者になった者として、エールを送りたいと思います。

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