まず2006年に挑戦

あるキッカケで2006年入試で医学部を受験しようと思いました。以下、ザっと体験談です。
詳しい志望理由は非公開ですが、医師になりたいというそれなりの理由はもちろんありました。

本屋で情報収集していると、医学部受験体験記などの本の中に「再受験」「再受」といった言葉があることを知りました。そして、医学部再受験に対し、寛容な大学とそうでない大学があることを知りました。
受験科目を調べていると、中には信州大学前期日程が二次で数学のみ(当時)とか、数学と英語の他に理科がなしとか1科目だけとか、今もそういう大学は一部ありますが、当時は今よりももっと多かったです。
後期日程を実施していた国公立大学は今よりもはるかに多く、入試科目は様々で、大学ごとの違いが大きく、本当にアラカルトでした。
面接のない大学も、当時はいくつか散見しました。

K塾の模試を受けてみると、英語の成績が思った以上に良く、他の科目はあまりパッとしませんでしたが、英語はそのまま何もしなくても良さそうな雰囲気でした。会社員時代にもテクニカルライティングなど英語を勉強していたことが効いたみたいです。ハッキリ覚えていませんが、偏差値は70を少し超えていたと思います。
ちなみに、帰国子女ではありません。1994年に受けていたTOEICの成績が800点台半ばぐらいで、その当時も今も日常英会話には困らない程度。
さすがにペラペラ、とまでは言えませんかね。ペラ、ぐらいです~笑。

センター試験科目も、本当にどうしようもない忘れ方をしていたのは古文と漢文ぐらいで、あとは少し見直してみると、社会(地理)も数学も理科も何とかなりそうで、これらに関しては割と順調にリスタートできました。

2006年の三重大後期は英語のみ。面接は段階評価(まだ点数化される以前)、定員は15名でした。前年2005年の後期定員は20名でしたから5名の削減ですが、削減された5名分は推薦入試に回っていて、推薦の定員が10名→15名に増えていました。
何かかんか言っても、やはり若手の方が門戸が広くて有利なんですよね。

きわどいところで不合格

センター得点を三重大の傾斜配点にすると、900点満点で827.3点、91.9%でした。
「こりゃあ、受かるかもしれない」と、内心思い、心が躍りました。

三重大は再受験に寛容という情報の裏付けもあり、三重大の後期を受けてみました。結果ですが、二次(英語のみで200点満点)の合格者平均点が143.25点のところ、わたしは152点と二次英語は合格者の平均を上回っていました。しかし、センター合算の総得点がわずかに5.5点足らず、不合格でした。
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理科は各200点満点、その他は各100点満点の傾斜配点で、計900点満点。
化学Ⅰの配点は2倍に拡大されていて、96点が192点になりましたが、あと1問、4点問題が正解できていれば8点プラスで合格だったのです驚。

2人の面接員の評価は段階評価で、AとBでした。アラフォーでしたが、面接の評価は悪くなかったようです。
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自分の総得点は89.0%でしたが、合格者最低ラインが89.5%の年でした。

なかなか上手くいかないものです。後期日程は定員減もありましたし。もし定員が20名のままだったら、受かっていたかもしれません。センターがあと1問できていれば…。まあしかし、入試に「もし~たら」は抜きにしないといけませんけどね。
しかし、仕事しながら数ヶ月の勉強で受かってしまっては甘過ぎるというもので、センター9割はビギナーズラックみたいなものでしょう。

ただ、英語だけならそのまま医学生に交ざっても通用するんだな、という変な自信を深めました。ちなみに、センター英語は177点とやや不本意でしたが、この年に初めて施行されたリスニングはほぼ無勉の状態ながら満点でした。
不合格は不合格。しかし、不合格ながらも、少しびっくりな結果でした。

学士編入試験について

なお、学士編入試験についてですが、当時はほとんどの大学で、前の大学の先生から推薦状を取ってくる必要がありました。今もそういう大学は一部あるにしても、以前ほどではないみたいです。
いろいろと書類を揃えるのも面倒で、試験対策も立てにくいため(K塾のカルズが受験対策講座を行っているようですが)、わたしは1校も学士編入を受験しませんでした。

ちなみに、三重大では学士編入は行われていません。行わない理由は知りませんが、行わない確固たる理由はあるらしいです。

推薦状については、中には職場の上司の推薦状も用意しろという大学も当時ありました。そういう大学は、研究職か何かやってきた人が受験することを想定しているのかな。どうなのか知りませんが、普通に考えて、一般企業を辞めて医学部受験する人の場合、上司の推薦状なんて取れるわけがない(断言!)。辞めていく部下に推薦状なんて、上司が書くわけないじゃないですか。
全く何を考えてるんだろうと思っていました。

(次ページ 106)に続く)

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